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ノロウイルスに「感染する人」と「感染しない人」の違いって?

http://www.shutterstock.com/

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昨年、また新しい遺伝子を持つノロウイルスが広まりつつあることが発見されました。厚生労働省が注意を呼びかけるなか、この1月は3週連続で罹患者が増加しているといわれています。

あえて“また新しい遺伝子を持つ”と表現したのは、実は現在分かっているだけでも遺伝子の違う40種類以上のノロウイルスが存在するのです。

感染すると、最短1日という短い潜伏期間の後、吐き気、腹痛から嘔吐・下痢、37~38℃の発熱といった症状が起こります。

お子さんを持つ方ならより分かりやすいと思うのですが、同じものを食べてもこうした感染症にかかる子どもとかからない子どもがいますよね? これは大人でも同じことですが、なぜこのような個人差があるのでしょうか?

そこで今回は、予防医療推進協会の理事長を務める筆者が、免疫力の視点から感染症にかかりにくい人が日常的に“やらない”習慣についてご紹介します。

 

■1:甘いもの、冷たいものを摂らない

「砂糖が腸内環境を悪化させる」とここ数年声高にいわれるようになりましたが、実は1949年には砂糖の過剰摂取によって“糖反射”が起こり、胃の活動が停止したり微弱になったりすることが実験により確認されているのです。

それに加え、温度にも気をつける必要があります。冷たいものは味覚を鈍くするため、常温のスイーツより大量の砂糖が含まれています。

免疫を司る腸内細菌の中でもノロウイルスに強いといわれる乳酸菌やビフィズス菌は高い温度で活発になることもあわせて考えると、冷たく甘いものを食べないことが、免疫を強くするということが分かります。

 

■2:安易に抗生物質を飲まない

風邪をひいた、歯肉炎・歯周病で歯ぐきが腫れた。そんな時、病院に行くと処方されるのが抗生物質。菌を殺してくれるから早く症状が良くなると考えて、抗生物質をすぐ出してくれる病院をかかりつけにしている人も少なくありません。

風邪に抗生物質を処方する是非についてはまたの機会にご紹介させて頂くとして、この抗生物質。実は悪い菌だけでなく、腸内の善玉菌まで殺してしまうことをご存知でしょうか?

当然、善玉菌が減少した腸内の免疫力は低下し、ノロウイルスが侵入してくるとその力に負けてしまい、発症しやすくなってしまいます。

 

■3:アルコール消毒をしない

この時期、風邪やノロウイルスの対策として、手洗いとアルコール消毒をこまめに行う風潮が見られますが、実はノロウイルスはアルコールに対する耐性があるのです。手荒れをするほどアルコール消毒をしても何の意味もないどころか、日常的にアルコール消毒をすることで、本来、手に着いた悪い菌を殺す皮膚上の常在菌(善玉菌)を殺してしまい、有害な菌の増殖を促進してしまいます。

ノロウイルス感染者の吐しゃ物の処理などをした場合は次亜塩素酸水での消毒が有効だとされていますが、それ以外の時は、水道水にも次亜塩素酸は含まれているので、水道水でていねいに手洗いをすれば十分だといえるでしょう。

 

いかがでしたか? 赤ちゃんは産道を通って生まれる時に最初に菌に触れ、その後、空気中や身の回りの物からさまざまな菌を体内に取り入れ、免疫を強くしていきます。マウスの実験でも無菌室で育てたマウスはそうでないマウスよりも感染症にかかりやすいことも分かっています。やたらと除菌・殺菌するよりも、日常的に色んな菌に触れることで免疫が正常に働くことを意識していきたいですね。

【参考】

※ 糖摂取時の胃の運動。『糖反射』に就いて(1948) – 有山登

【著者略歴】

SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

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※ conejota / shutterstock

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