Kirei Style(キレイスタイル)

金曜の夜にこそ人を招くべし! そのメリットとは?

週末になったら素敵なテーブルセッティングをして、ずっと作ってみたかった料理を作り、親しい友人を招いてまったりと時間をすごしたい! と思っていても、実際は家族との時間、溜まってしまった洗濯物、掃除・片付けなどに時間を取られて、気がつけば今週もサザエさんの歌を呆然と聞いている…。そんなあなたに提案です。金曜日に、自宅に人を招いてみませんか? 

金曜日は一週間の中でも、最大に疲れている日。でも月曜日から金曜日にむけて気持ちを集中させれば、その後2日間も休みがあるのです! 金曜日に人を招き疲れたとしても心の余裕があるということがありがたい。金曜日の夜から活動するだけで、週末がなんと長く感じることでしょう。

今回は、金曜日に人を招くメリットとコツをご紹介します。

「準備に疲れない」ための心構え
人を家に招くということは、まず

1.部屋を片付け、お掃除から始める
2.家族やパートナーとの折り合いをつける
3.料理はどうする

…と、課題は山積み。考えただけで疲れてしまいます。仕事をしながら、家事や子育てをしながらどうやって準備したらよいのか、ちょっとした計画性が大切かもしれません。

人間の頭は気になることや不安な事を何度も考えてしまうもの。それは防衛反応として備わっているからです。金曜日どうしよう、と思うと月曜からそわそわしてしまいます。でもしっかり計画を立ててそれを実行したら後は何も考えないことが大切です。だってせっかく楽しい計画なのですから、自分自身も楽しまなければ時間がもったいないですよね。

私が研究している専門分野は「嗅覚」「呼吸」なので、今回はその観点からも “ちょっとしたコツ” をご提案します。

1. 「家の中の香り」を演出
まず人を招く時、もっとも大切なのは家の中の香りです。人間の嗅覚は慣れの現象があり、いつもいる家の香りには以外と自分では気づかないもの。毎日、空気の入れ替えをし、クッションや膝掛け、スリッパなどは週末に日にあてて殺菌しておきましょう。家に入った時の印象は大切ですから、玄関には好きな香りでお迎えしたいものです。

玄関にコートかけがあると、帰りにジャンパーにその香りがほのかに香って、楽しい思い出と香りをリンクさせながら帰路に向かっていただけます。これは印象に残るおもてなしのヒントとなります。

2. 「金曜日」に向けての計画を立てる
さて、金曜日の為の計画をたてましょう。

月曜日:普通にのんびりと。
火曜日:普通にのんびりとメニューを考える
    (前の晩から作れる前菜を考えてみましょう。例えばマリネ2種)
水曜日:金曜日用のお買い物。
木曜日:お掃除(特に玄関とお手洗い)(マリネの仕込み)
金曜日:夕方、帰宅後にテーブルセッティング。
    お肉のローストをオーブンに入れる。
    オーブンに入れている間に暖かい前菜1種を作成。

玄関からリビングに入るとお肉のローストの香りがフワっと漂い、お客様のメインディッシュへの期待が高まります。素敵な音楽に、おいしいチーズとワインの力も借りれば、疲れも忘れスイッチオン。

準備の途中でお客さんがいらしても大丈夫。ワイングラスを片手にキッチンでスタンディングでお話をするものもいいですね。あと金曜日に人も招く利点は、シンプルで簡単なお料理でも「金曜日だからね」という逃げ道もあるのです!

3. 香りを使って、“気持ちをひとつ” に
美味しい香りを囲んで楽しく語らい、そして笑う。その時、その場にいる人の「呼吸」はみんな同じようになっているはずです。心をひとつにしたい時、例えば歌を歌ったり、お経を唱えたり、ラジオ体操をしたり… そうやって呼吸のリズムを合わせることによって、みんなの気持ちを一致団結させることができると考えられています。

また逆に不安感ネガティブな感情の時、呼吸は早く浅くなりますが、その呼吸のリズムは相手の呼吸を同調させてしまいます。良い状況でも悪い状況でも「息が合う」(※)という現象がおこるのです。

テーブルを囲むひととき、同じ香り、同じ味、同じ笑い。「ちょっと最近息が合わないな」と感じていた人ともスムーズな関係をもたらしてくれます。

実は誰も意識しない呼吸の奥の深さ。呼吸の神髄を知れば、あなた自身も、また人の心も変化させることができると思います。人の呼吸を変えるのは、まさに香り。あなたも金曜日の夜は、 “香りの魔術” をつかってみては。

※Kutoda and Masaoka, Respiration Physiology & Nuerobiology, 2012

(政岡ゆり)