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貯蓄を始める前に知っておきたい、お金の使い方の3つのタイプ(年収200万円からの貯金生活 Vol.3)

真面目で頑張り屋の人ほど、お金が貯まらない 
節約よりも確実にお金が貯まる方法 の続きです。

© kelly marken – Fotolia.com

「貯蓄体質になるためには、これまでの家計管理の視点を変えなければなりません」と言うのは、家計再生コンサルタントの横山光昭さん。苦しい家計を再生させていくことを得意とするファイナンシャルプランナーで、これまで約9,000人の家計を「再生」させてきた。そんな横山さんが考える、貯蓄体質になるためのコツとは?

■「自分の軸」を持つのが貯蓄の早道
同じくらいの収入であっても、堅実に貯めていく人と、いつもお金を使いきってしまい、カツカツな気分で暮らしている人がいるのはなぜなのだろうか? 

「その差は、自分の軸があるか、ないかなのです。貯蓄体質になるうえで、大切なのは、あなた自身の価値観です」と、横山さんは言う。自分の軸を作り上げるためにも、ぜひとも知っておいて欲しいことがある。それは、「お金の使い方には3つのタイプがある」ということだ。

■「消」「浪」「投」で使い方をイメージ
3つのタイプとは、以下の表の3つをいう。「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」と覚えると、覚えやすい。お金を使うときには、この3つのどれに当たるのかを考えながら使うようにしてみよう。

●お金の使い方の3つのタイプ

(1)消費
生活するのに必要なものの購入や、使用料としての支払い全般。生産性はさほど伴わない。
【例】食料や住居費、水道光熱費、教育費、被服費、交通費など

(2)浪費
生活に必要でないもの、今をひたすら楽しむためなどの、無意味な使い方のこと。いわゆる無駄づかいで、もちろん生産性もない使い方。
【例】嗜好品(タバコやお酒、珈琲)、程度を超えた買い物など

(3)投資
将来の自分にとって有効なお金の使い方。資産運用のことだけを指すのではなく、何かを学ぶ、本を読むなどもこれに当たる。
【例】習い事、本代など学ぶための費用、投資信託、貯蓄など

 
 

■「いくら使ったか?」より、「何に使ったか?」が大切
まずは表を参考にして、家計の支出をあなたなりに「消費」「浪費」「投資」に3つに分けてみよう。

なかには同じ項目内であっても、内容が分かれることもあるだろう。たとえば、携帯電話代は、生活や仕事に使っている部分は「消費」だが、過度なゲームの課金や電子書籍の購入は「浪費」。食費も基本部分は「消費」だが、料理をするのが面倒だという気持ちでする外食は「浪費」。こんなふうに同じ項目でも、複数に分かれてもいい。
「これだけでも十分、お金が貯められる体質作りへと繋がります。要するに、『いくら使ったか?』より、『何に使ったか?』が大事なのです」(横山さん)

■新しいモノサシで、今までの自分を疑う
次に、「消費」「浪費」「投資」の割合を適切に把握するため、3種類の内訳が支出全体の中でどれだけの割合を占めているかを計算してみよう。その計算方法は以下の通りだ。

各項目(消費、浪費、投資)の金額 ÷ 支出合計

たとえば、手取り収入が21万円で、消費が16万5,000円だった場合、16万5,000円÷21万円=0.785…。つまり、毎月の支出のうち78.5%が消費となっている計算となる。

横山さんが現場で、「お金とのつき合い方が上手だなぁ」と感じる人の数値をもとに割り出した「消(ショウ)」「浪(ロウ)」「投(トウ)」の目安は以下の通り。

●横山さんが考える消費・浪費・投資の理想の目安
消費 : 70%
浪費 :  5%
投資 : 25%

「3つの項目ごとの割合を知るという新しいモノサシを手に入れることで、人は今までの自分の常識を疑い始めます。そして、お金の使い方の中身に意識を向けられるようになるのです」(横山さん)

お金の使い方の中身に意識を向けられるようになったら、貯蓄力を始める準備をしよう。次回は横山メソッドの真髄「90日貯金プログラム」の【準備編】です。

■今回取材にご協力いただいた横山さんの著書

年収200万円からの貯金生活宣言・書影
年収200万円からの貯金生活宣言(横山光昭著/ディスカヴァー・トゥエンティワン刊)
 
 
(楢戸ひかる)