Woman.excite

風邪からメンタルケアまで 自然治癒力を高める「ホメオパシー」って本当にいいの?

「ホメオパシー」という療法をご存知でしょうか。ドイツで誕生した同種療法で、メンタルケアにも取り入れられています。自然治癒力を高めるといわれ、最近では動物病院で取り入れられていることも。このホメオパシー、どのような治療法なのでしょうか。

© Alexander Raths – Fotolia.com

「同種の法則」によって症状を緩和する
ホメオパシーの特徴としては、悩んでいる症状と同じ症状を起こすことで改善させようとする療法です。たとえば、発熱の場合には無理に冷やすのではなく、熱を上げる作用のある物質(希釈したレメディーという砂糖玉)を与えます。

これは「同種の法則」といわれるもので、あえて熱を上げることにより自己治癒力を引き出す治療法なのだそう。ドイツの医師が200年前に発見し、ホメオパシー医学を確立したといわれています。
 
 

メンタルケアにも応用できるレメディー
レメディーには症状を引き起こす物質が含まれていますが、その量はごくわずか。植物などの抽出液をアルコールと蒸留水をまぜたものに100分の1まで希釈し、その液体を振ったり叩いたりして混ぜるそう。これを12回繰り返し砂糖玉にしみこませたものがレメディーです。

これだけ薄めているのですから、元となる物質が検出されることはほとんどなく、レメディーそのものには熱などの症状を引き起こす力はないのだとか。しかし、自己治癒力を起こすきっかけになるといわれています。

これは病的な症状だけでなく、悲しみや怒りなどのメンタル面にも応用でき、メンタルケアにホメオパシーを取り入れるケースもあるようです。

科学では解明されないことが多い療法
薬を投与する対症療法と比べると、ホメオパシーは体にやさしい医療といわれ、欧米では「ホメオパス」という専門家がいるほど普及しています。しかし、科学では解明されていないことが多いことから、この効果を疑問視する声があるのも事実です。

厚生労働省の「『統合医療』情報発信サイト」によれば、ホメオパシー治療薬はアメリカで医薬品として管理対象に指定されているものの、FDA(アメリカ食品医薬品局)ではこの安全性と有効性を評価していないのだとか。

また、同サイトでは「通常医療の治療の代わりにホメオパシーを利用する、または、病的疾患について医療機関を受診することを先送りにするために、ホメオパシーを利用しないでください」と訴えています。

どの療法にもいえますが、「なんとなく良さそう」というだけで取り入れるのは危険。その概念やメリット・デメリット、また自分の体調・体質をじゅうぶんに把握したうえで判断することが大切です。
 
 
(丸部りぃ)