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自然素材だから安全? 副作用はある? 知っておきたい「漢方薬」の基礎知識

「漢方薬は副作用がないから安心」「授乳中で薬は飲めないけど、葛根湯(かっこんとう)なら大丈夫」といった声を聞くことがあります。しかし、漢方薬も薬である以上、まったく副作用がないわけではないのだとか。薬局で買って飲む前に知っておきたい基礎知識を紹介します。

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■漢方=中国の医学じゃない!?

漢方の歴史は古代中国で始まりましたが、5~6世紀頃に日本に伝わり、以来、独自の発展を遂げてきたと言われています。

漢方は中国の医学ととらえている人も多いようですが、中国医学をもとにした日本独自の医学なのです。ちなみに、漢方という呼び名は、西洋医学の「蘭学」と区別するためにつけられのだそう。

漢方薬は、植物や動物などの自然素材を原料にした複数の生薬(しょうやく)を組み合わせてつくられたもの。化学合成された成分が主体の西洋薬に比べて、一般的に作用が穏やかなものが多く、体にもやさしいと言われています。

■体質に合わないと、副作用が出ることも

ただし、漢方薬にも副作用がないわけではありません。ひとりひとりの個人差を重視するのが漢方の考え方ですが、個人の体質や病気の状態に合わない使い方をすると、副作用が起こることもあると言われています。

たとえば、一般的によく知られている漢方薬に、葛根湯があります。葛根湯には、免疫力を高め、発熱や炎症を和らげる作用があると言われていますが、胃腸が弱い人が飲むと、胃の調子が悪くなる場合もあるそう。

漢方薬による主な副作用には、このほか、吐き気、下痢、発疹、じんましん、動悸などがあります。副作用は少ないか、出たとしても軽い症状であることがほとんどですが、漢方薬の一部には、重篤な副作用が出るものもあるようです。

したがって、市販薬を含め、漢方薬を使うときは、薬剤師や医師に相談した上で服用するのが安心。また、漢方薬を服用して、体に異常や不快な症状があらわれたときは、すぐに医師の診察を受けましょう。

■漢方は、女性特有の不調や慢性疾患に向いている

漢方薬は、冷え性や肩こり、生理前の不快な症状(PMS)、生理痛、更年期症状など、病院に行くほどではないけれど、なんとなく不調という場合に、特に向いているとされています。

また、赤ちゃんや母乳に影響を与える心配が少ないことから、妊娠中の便秘や、授乳中に起こる乳腺炎の治療に漢方薬が使われることも多いようです。生理や妊娠・出産の影響で不調を感じやすい女性やママにとって、漢方薬は強い味方になってくれそうですね。ただし、妊娠中や授乳中に飲んではいけない漢方薬もあるので、必ず薬剤師や医師に相談した上で服用するようにしましょう。

ポピュラーな漢方薬は一般のドラッグストアでも市販されていますが、漢方専門の薬剤師がいる薬局に行くと、ひとりひとりの体質に合った漢方薬を調合してもらえます。また、漢方に詳しい医師が、西洋医学と漢方医学の双方の観点から診察した上で、漢方薬を積極的に処方してくれる病院も。

健康管理に漢方を取り入れてみたい人は、最寄りの漢方専門の薬局や医療施設を探してみてはいかがでしょうか。
(二条しおり)