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【産業医に相談】最近、仕事の目標を見失っています

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日本人は物質的に豊かであっても幸福感が低いことが知られていますが、世界的に見ても安全で物質的にも豊かな日本という国に生きる日本人は、なぜ幸福感が低いのでしょうか?

ここでは産業医として日々様々な職種の会社員たちのお話を伺っている筆者が、心のゆとりと生きる力を日本人が取り戻すために必要な3つのポイントをご紹介したいと思います。

 

心の休憩所、第三の居場所を持つ

スターバックスの理念にもなっている、家庭や職場(学校)ではない第三の場所“サードプレイス”という概念をご存知でしょうか。特に仕事一筋の人には、心を休め、息抜きをする第三の場所が必要だとわたしは感じています。

世代を問わず趣味を多く持つ人はメンタル的にも不調になりにくい傾向があります。趣味に目的やノルマがないように、無目的に集まれる場所や人のつながりを持っていることが、分刻みのスケジュールに日々追われている人にはとても大切な心の休憩所になりえます。

では無目的な行為は、なぜ現代人のメンタルケアになるのでしょうか?

 

心を今に戻し、今を生きる

最近企業のスタッフの健康増進目的でヨガやマインドフルネスによる瞑想がブームとなっていますが、方法は異なっても瞑想行為には“心を今に戻す”という共通の概念があります。

人はまだ起きていない未来の不安に思い悩み、変えることのできない過去の過ちを後悔し、心のエネルギーを消費しがちです。瞑想行為では呼吸法や座禅などの行為を通して、意識を“今”だけに一点集中することにより、今をしっかりと見つめることができます。

目的を持たずに意識を“今”に集中して楽しむという意味では、趣味の時間など第三の場で過ごす時間はそのような効果があるのかもしれません。みなさんも意識的に第三の場を持つことを心がけてみてはいかがでしょうか。

 

ライスワークとライフワークを意識する

わたしは自分の仕事のバランスを考える際に、ライスワーク(食べていくための行為)とライフワーク(使命として行う行為)のバランスをとても重要視しています。お金を得ることを目的にしないライフワークは主に第三の場を通した仲間との間に生まれることが多く、ライフワークを継続するためにライスワークを行うのが日常になっています。

ライフワークが充実してくると、ライスワークがうまくいかないときや目標を見失ったときでも、全体としての自分の方向性を失うことが少なくなりました。ライフワークで得た他分野での知識は、一見本業に関係していないように見えても、いずれ必ず自分を急成長させてくれるときの活力となります。

大切なことは本当に自分がいいと信じられることをライフワークとして持ち続けることで、そうすることにより、生きることの目標を保つことができるようになります。

 

以上のように、第三の場を通して趣味の時間を持ち、“ライス・ライフワーク・バランス”をとることが人生を上手に楽しく生きるコツだとわたしは信じています。

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三宅 琢
医学博士 / 日本医師会認定産業医
医学博士/日本医師会認定産業医、メンタルヘルス法務主任者、日本眼科学会専門医、労働衛生コンサルタント
東京大学先端科学技術研究センター 人間支援工学分野 特任研究員
株式会社ファーストリティリング他 産業医
株式会社Studio Gift Hands 代表取締役
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