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管理栄養士が「グルテンフリー」について解説 本当に必要?実施する場合のデメリットは?

グルテンフリーを実践する方が、ここ最近増えています。テニスプレーヤーのジョコビッチ選手がグルテンフリーによってパフォーマンスが向上したことなどが有名になり、本にもなっています。

しかし、欧米人と日本人は体質も食生活も異なります。私たち日本人にとってグルテンフリーを実践するメリットはあるのでしょうか。今回は管理栄養士の筆者が、グルテンフリーの可否についてわかりやすく解説していきたいと思います。

 

■「グルテン」は小麦に水を加えてこねるとできる

まずは簡単にグルテンフリーについて解説しましょう。グルテンフリーとは、「グルテン」というたんぱく質をとらない食事法のことです。グルテンとは、主に小麦に含まれるたんぱく質なので、基本的にグルテンフリーでは、小麦製品を除去することになります。

ただし、グルテンは小麦に水を加えてこねるとできる人工のたんぱく質なので、もち麦、ビール、醤油などの麦に水を加えてこねる工程を経ない食べ物には含まれていません(小麦にはグルテン以外にも問題の成分があるという考え方もあり、小麦を含む一切の食品を除去するというやり方もあります)。

 

■グルテンによって腸に穴が開く

なぜこのグルテンを避ける必要があるのかというと、グルテンは腸で消化されにくく、残ってしまい、それが腸で炎症を引き起こすことが指摘されています。これがひどくなると「リーキーガット」といって、腸に穴が開いてしまい、栄養素がうまく吸収されなくなったり、アレルギーなどの免疫の異常を引き起こすとされています。

また、小麦は品種改良が進んでおり、昔の小麦に比べて含まれるグルテンの量が格段に多くなっており、リーキーガットを引き起こしやすいことも関係しています。

 

■和食中心であればグルテンの心配は少ない

私たち日本人はこれまでグルテンをあまりとっていませんでした。というのも、和食でグルテンを含む食べ物といえば、天ぷら、うどん、麩(ふ)などで、欧米のパンやパスタのように毎日とるようなものではなかったからです。よって、日常的に和食中心の生活をしている方はそれほどグルテンの心配をしなくても良いと思います。

ただ、普段からパンやパスタなど、グルテンを多くとっていて、なんだか体の調子がイマイチだという方は、試してみる価値があります。グルテンフリーは糖質制限などと違って、実施しても栄養のアンバランスが生じにくい、リスクの低い食事法なのです。グルテンを除去したからといって、食生活が極端に偏ることは考えにくいです。

 

グルテンフリーは二週間実施すると何らかの効果が実感できると言われています。気になる人は、まず二週間グルテンを除去してみて、様子を見てみるのが良いでしょう。

 

【参考】※ 2週間で体が変わるグルテンフリー健康法 – 溝口徹

圓尾和紀
管理栄養士/ファスティングマイスター
“日本人の身体に合った食事を提案する”フリーランスの管理栄養士。
TVや雑誌の出演、講演、執筆、カウンセリングなどで活動中。「カラダヨロコブログ」は月間アクセス20万以上。
著書“一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方”が2017年4月24日に発売予定。
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