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【専門家が解説】夏の快眠には温度だけじゃない!「湿度コントロール」が大切

猛暑が予想されている今年の夏。寝苦しい夜は9月ごろまで続きます。ダイキンが20代〜70代の男女1,000人を対象に調査した「夏の寝室でのエアコンの使い方」によると、エアコンを一晩中つけっぱなしにしている人も、タイマーを使用して入り切りをしている人も、「暑さで寝付けない(63.1%)」や、「暑くて夜中に途中で起きてしまう(61.2%)」など、心地よい眠りにつながっていないことがわかりました。

そこで、専門家の方に夏の心地よい睡眠のために必要なことについて伺いました。

 

夏の快眠には「温度」だけでなく「湿度」も重要

睡眠とエアコンの使い方の関係について研究している、奈良女子大学の久保博子教授によると、夏快適に眠るためには、入眠時に「湿度」をコントロールすることが重要と提言しています。

 

奈良女子大学 久保博子教授

入眠時に“体温が大きく速やかに下降する”と寝つきがよい

<睡眠は最初が肝心です。最初の深い眠りが持続せず浅くなると、後半に深い眠りで補おうとします。この深い睡眠が分断されてしまう状況で目が覚めてしまうのです。睡眠中特に、入眠時に体温が大きく速やかに下降すると寝つきがよいといわれています。>

 

湿度を50%程度より低くするのが良い

<人は入眠時に体温を下げるために、手足を熱くして熱を発散したり、汗をかいてその気化熱で熱を放出しようとします。そのため寝ている間で最も発汗量が多いのが入眠直後です。しかし、梅雨時から夏場にかけて、湿度(しつど)は非常に高くなり、室内でも時には80%ぐらいになることもあります。こうなると、汗がなかなか乾かず、不快感とともに体温調整も上手くいかず寝つきが悪くなるということにつながります。汗がべたべたと不快でないようにするめには、湿度(しつど)を50%程度より低くするのがよいでしょう。>

 

温度は26℃〜28℃が最適

<一方、室温は低すぎると血管が収縮して放熱出来ず逆によく眠れないため、夏の薄い半袖半ズボンなどの寝衣とタオルケット程度の少ない寝具では26℃~28℃ぐらいの温度が快眠につながります。しかし、今回の調査で最も多く設定されていた28℃ぐらいですと、湿度(しつど)が高いと快適な睡眠を損なう恐れがありますので、室温だけでなく湿度(しつど)をコントロールすることも、夏場の快眠のための重要なポイントの一つとして意識して下さい。>

 

 

睡眠の専門家が語る「湿度コントロールが重要な理由」

睡眠・呼吸メディカルケアクリニック RESM 新横浜の白濱健太郎院長によると、快適な睡眠のために湿度コントロールが重要な理由として、以下のように説明してくださいました。

 

睡眠・呼吸メディカルケアクリニック RESM 新横浜 白濱健太郎院長

女性には温度高め、男性には湿度低めの設定がお勧め!

<男性と女性では筋肉量も違うのでどうしても体感温度に差がでてしまいま す。特に女性は冷え症の人も多く温度の影響を受けます。冷え症により寝付きが悪く、体内コントロールがうまくいかず途中で目が覚めてしまうため、睡眠に悩んでいる人も多い傾向にあります。

 

快適と感じる温度が違うご夫婦で一緒に寝る場合は、体感温度が低い女性向けに温度は少し高めに設定することを心がけて、体感温度が高い男性向けに湿度(しつど)を低く設定するのが良いでしょう。夫婦お互いにとってよりよい寝室の環境をつくるには温度だけでなく、湿度(しつど)も意識す ることが重要です。>

 

体の冷やし過ぎも暑すぎも睡眠が途切れる

<入眠時は睡眠中よりも温度が1°C低い方が寝付きやすくなります。ただ、温度を1°C下げたままでは体温も下がってくるので、寒くなりすぎてしまいます。かといってタイマーを使ってエアコンが途中で切れると暑さで目が覚めてしまいます。

体の冷やし過ぎも暑さで睡眠が分断されてしまうことも、 どちらも体調不良の原因となるので、体を冷やしすぎない設定温度と湿度の状態を維持して、エアコンをつけ続けるのがよいでしょう。エアコンの設定が可能であれば「切りタイマー」と「入りタイマー」の併用も有効です。>

 

快眠のポイントは快適と感じられる「温度」と「湿度(しつど)」の環境を整えること

<睡眠時には、交感神経から副交感神経優位に切り替わっていくことが重要です。刺激を与えて交感神経を働かせてしまうような要素は入眠時や睡眠中の眠りを浅くしてしまう原因につながります。 「暑すぎる」「寒すぎる」「高湿度」などにより、睡眠時の最適な環境を作れていないことは快眠を妨げる要素となりますので、自分自身が快適と感じられる「温度」と「湿度(しつど)」の環境を整えることが快適な睡眠へつなげていくポイントです。>

 

 

今年の夏は28℃設定でも暑い!湿度にも注目して!

冒頭で紹介したダイキンの調査で、睡眠時の温度設定について、夏の夜に寝る際の冷房の設定温度を聞いたところ、最も多い設定温度は28°Cでした。暑くて寝つけないという人が6割以上いるなか、意外にも温度は高めに設定しているという実態がわかりました。

さらに、快眠対策として、温度で対策しているという人が 36.9%なのに対し、「湿度(しつど)」で対策をしている人は 20.3%にとどまっているという結果になりました。 設定温度の上げ下げによる温度調整のみで対策を試みている人が多く、快適な睡眠のために「湿度(しつど)」を意識している人はまだまだ少ないようです。

 

寝苦しいと感じる夏の夜も、「温度」と「湿度」のコントロールで快適な睡眠に変わりそう。温度は気にしても湿度まで気にかけることはこれまであまりなかったかもしれませんが、まずは湿度計で湿度をチェックするところから試してみてはいかがでしょうか。

 

【関連記事】

湿度も大切!快適な夏の夜をすごすための「エアコンの設定の仕方」

【参考】

「夏の寝室 でのエアコンの使い方」-ダイキン工業株式会社

熱帯夜の困りごとと解決法-ダイキン工業株式会社

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