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「ヒートインナーによる暖房汗」で体調不良も⁉︎ 皮膚科医が冬のインナー選びについて指南

ベルメゾンが行った「ヒートインナーと冬の身体に関する」調査によると、混雑路線を通勤に使っている 50%以上の人が、ヒートインナーを着用している 際に、室内外の出入り時の気温差による冬の“暖房汗”による“かゆみやムレ”を感じていることが分かりました。

池袋西口ふくろう皮膚科クリニック院長 藤本智子先生に聞くと、「冬でも会社や電車の暖房などで暑くなり汗をか くことがあり、冬は暖房によってかいた汗のまま外にでると冷気にあたり、体温が下がることで、風邪をひいてしまうこともある」そうです。冬のインナー選びについて、ご紹介いたします。

 

ヒートインナー利用者の2人に1人以上がヒートインナーの「かゆみ」、「ムレ」を感じている

同調査によると、混雑路線を使用している人のヒートインナーに対する不満は「室内で汗をかく」 (23.5%)、「ムレやすい」(21.7%)、「すぐにへたる」(18.0%)、「か ゆくなる」(16.1%)が上位となり、屋内外の気温差による汗によるムレやかゆみ への不満があることが分かりました。 

「ヒートインナーを着ている際に、肌にかゆみやムレを感じたことがありますか?」※混雑路線を週5日以上使用している人<n=217>という質問に対しては、汗によるかゆみやムレともに半数以上の人が感 じている結果に。なかでもムレは 65.9%という高 い数値になりました。

<かゆみ>

<ムレ>

「それはどんな時起こりますか?」<n=112/143>という質問に対しては、「かゆみ」、「ムレ」ともに、「寒い屋外から屋内に入った時」と「寒い屋外から電車やバスに乗った時」に起こることが多く、どちらも室内外の気温差を感じた時に起こっていることがわかる結果となりました。

 

皮膚科医藤本智子先生による冬の体調不良の原因や皮膚について

藤本智子(ふじもと・ともこ)先生プロフィール

2001年浜松医科大学医学部医学科卒業後、東京医科歯科大学皮膚科に入局。関連病院を経 て2005年から東京医科歯科大学皮膚科助教。2011年からは多摩南部地域病院、都立大塚病 院の皮膚科医長を歴任し、2017年に池袋西口ふくろう皮膚科クリニック開院。 老若男女問わずあらゆる皮膚トラブルを丁寧に診療。汗の疾患の治療にも力をいれている。

池袋西口ふくろう皮膚科クリニック院長
医学博士/日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医/東京都難病指定医
東京医科歯科大学皮膚科臨床講師

冬の暖房汗で体調不良にも!? ヒートインナーの選び方

冬でも会社や電車の暖房などで暑くなり汗をかくことがあります。そのまま外にでて冷気にあたると、体温が下がり、風邪をひいてしまいます。ヒートインナーは、水分を吸収し蒸発させる素材を選ぶことで、こういった冬の体調不良の予防になります。

また、かゆみの神経は皮膚のとても近くにあるので、汗から出た塩分が皮膚に残っていたり摩擦などでバリアが壊されたときの刺激をキャッチすることでかゆみが起こります。かゆみを防ぐためにも、汗を吸収しすぐに蒸発させ、摩擦の少ない素材がよいでしょう。

アトピー性皮膚炎など肌トラブルの多い患者さんは、肌に触れるものとして、化学繊維のものや実際に自分が着てチクチクするものは経験上避けますが、最終的に綿素材を取り入れていることが多いと感じています。

綿95%のホットコット
出典: Woman Wellness Online

からだにぴたっとフィットしすぎるものは、汗がたまるうえに摩擦も起こりやすいので、あせもになりやすいですし、かゆみやチクチク感が出やすいです。摩擦を防ぎ、汗の蒸発を促すためにも、からだにフィットしすぎるものよりは、皮膚とインナーの間に少し空間ができるものがよいでしょう。

冬でもタイツやヒートインナーによるあせもなどの皮膚トラブルに悩む方も少なくありません。冬でも汗のケアができるヒートインナーを着用することをオススメします。

 

ヒートインナーの「重ね着」のコツ

ヒートインナー「ホットコット」を開発した、ベルメゾンによると、ヒートインナー「重ね着」のコツは、 3つの“クビ”がポイントだそうです。3つの”首”とは、「首(頸部)」・「手首」・「足首」のことを指します。

この3つの部位の共通点は「皮膚が薄く、動脈が近くにある」ということ。 つまり、人間の体感温度に大きく影響を与えると言われています。

1:首(頸部)

襟元があいていると、上記の理由のほか、衣服にこもった暖かい空気を逃がしてしまい、せっかくの重ね着に十 分な効果が得られなくなることも考えられます。 首を温めるには、ハイネックのような衿の詰まった洋服を着ることが有効。 衿のあいた洋服であれば、スカーフなどを1枚巻くだけでもより高い効果があります。

2:手首

手首についても、できる限り袖回りのすぼまった洋服を選びましょう。

3:足首

女性であれば、ストッキングやタイツを何枚も重ねるのはかえって逆効果。 体を締め付けるため、かえって血行が悪くなり、余計に寒さを感じるようになります。

さらに、重ね着をする時には、体から出る熱をどれだけ閉じ込められるかが重要になります。 そこでポイントとなるのが、服同士の間に”空気の層”を作ること。 衣服の中で空気が動くと温かい空気が逃げてしまうので、空気を静止させた状態でいくつかの層を作るよ うな着方を心がけることで、重ね着の効果が上がります。

1枚目・・・皮膚表面にフィットする肌着

素肌との間に余分な空気が入ると、熱が逃げやすくなります。 肌着は皮膚の表面にフィットする、伸縮性のあるものを選びましょう。

2枚目・・・”5mmの隙間”ができる服

2枚目に重ねる服は、肌着との間に5mm程の隙間ができるものを選びます。 基準は、”圧迫を感じない程度に、程よくフィットする”といった感覚です。素材は、吸湿発熱効果の高いウールがおすすめ。

3枚目・・・空気の層を増やす”モコモコ素材”

3枚目は、さらに空気の層を増やすセーターなどが良いでしょう。 あまり目の詰まっていない編地の方が、糸と糸との間に多く空気を含みます。

 

【2017年「ヒートインナーと冬の身体に関する調査」 調査概要】

調査期間:2017年9月20日(水)〜9月22日(金) 調査方法: インターネット調査 調査対象者:全国の20才〜59才の男女 事前調査20,000サンプルのうち(ヒートインナーを自分で選択し、前年の秋冬シーズン (2016 年 9 月〜2017 年 3 月頃)着用した人から 416 名を抜粋。(内訳:20 代 104 名、30 代 104 名、40 代 104 名、50 代 104 名)うち混雑路線(<東西線><JR 総武線><JR 横須賀線>)を朝週 5 日以上通勤に使っている人 217 名を含む 排除属性:製造業(衣服・繊維製品)、卸売・小売業(衣服・繊維製品)、調査業・広告代理業

【参考】 冬に感じる体調不良の原因の1つは “ヒートインナーによる暖房汗のせい“も 冬のインナー選びについて -ベルメゾン

神崎 利奈
コスメライター/ブロガー/イベントレポーター
コスメライター/ブロガー/イベントレポーター
コスメの成分についてまで詳しくなってしまうほどコスメ好き。食や美容、健康のイベントに300件以上参加し、レポートしています。お仕事のご依頼はkanzakirina@gmail.comまで。
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