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医師インタビュー!美と健康の大敵「大腸劣化」をケアするヨーグルト選びのポイントとは

出典: shutterstock

様々なメディアで「腸活」という言葉を耳にすることが多くなりました。コンビニやスーパーなどでは、便秘や免疫力、コレステロール値にアプローチするといった様々な種類のヨーグルトが並んでいます。自分にあったヨーグルトを食べたいものですが、数が多すぎてどれを選べばいいかわからない!という人も多いのでは? そこで、WWO読者世代に注目していただきたいのが、「大腸ケア」。今回は、「大腸ケア」に注目したヨーグルト選びについてご紹介したいと思います。

ヨーグルト選びはどうしてる?自分にあったヨーグルトの選び方

『大腸活のすすめ〜腸は自分で変えられる〜』の著者で、帝京平成大学 健康メディカル学部 健康栄養学科 健康科学研究科 健康栄養学専攻長 松井輝明教授にお話を伺いました。

—菌の種類や効能効果が様々なヨーグルトですが、自分に合うヨーグルトを選ぶにはどうしたらよいのでしょうか。

松井先生:『自分の腸に常在している菌との相性やその時の腸の環境などで、「合う」菌は人それぞれです。2週間程度で腸内環境は変わると言われているので、少なくとも2週間は同じヨーグルトを食べ続けてください。腸内環境の変化は、おならや便のにおいで分かります。においが強い時は腸内環境が悪化していると考えてよいでしょう。ヨーグルトを2週間続けて食べてみて、お腹が張る、快便にならない、おならや便のにおいが改善しない、などを感じたら、別の商品を試してみてください。』

ヨーグルトの菌には、乳酸菌やビフィズス菌などがありますが、棲む場所、働く場所が違うことをご存知でしょうか。松井先生は、「大腸劣化」に注目し、ケアすべきと言います。

なぜ大腸ケアが大切?日本人女性は「大腸劣化」が進んでいる!?

—先日発売された先生の書籍の中で、先生は「日本人の大腸は劣化している」とお話されていますが、日本人の大腸が「劣化」しているとはどういうことでしょうか?

松井先生:『「大腸劣化」とは、「大腸本来の機能が低下」している状態で、これにより「全身の健康リスクが高まっている状態」を指す表現です。老化とは異なり、ケアすることで予防・改善することができます。

「行き過ぎた炭水化物抜き」「たんぱく質の摂り過ぎ」「動物性高脂肪食の摂り過ぎ」など、日本人の食生活は近年大きく変わってきており、これが「大腸劣化」を招く原因の1つとなっているとも言われています。』

—大腸が「劣化」するとどうなるのですか?

松井先生:『「大腸劣化」が様々な病気の原因となる可能性が分かってきました。近年の科学技術や検査法の進歩で大腸に棲息する細菌の集まり「腸内フローラ」の研究が急速に発展したことにより、大腸内の腸内細菌と全身の健康状態は密接に関係していることが明らかになったためです。それにより、これまではあまり大腸とは無関係だとされてきた肥満や糖尿病、心疾患、がん、アレルギー、感染症などの病気についても、腸内フローラとの関連性が報告されています。

日本人の大腸がんの死亡率は、男性3位、女性は1位。約半世紀の間に男性で8倍、女性で6倍に増えています(国立がん研究センター「がん情報サービスganjoho.jp」)。』

 

「大腸劣化」対策のポイントは?短鎖脂肪酸に注目!

松井先生:『「大腸劣化」の要因として「短鎖脂肪酸」が不足していることがあげられます。短鎖脂肪酸は、天然のサプリとも言われるスーパー物質。私たちの健康を守るための重要な役割を果たしてくれていることがわかっています。

まず、腸内を弱酸性の環境にすることで、悪玉菌の増殖を抑制し善玉菌を元気にしてくれます。炎症を抑える抗炎症作用もあります。また、大腸はもちろん、全身のエネルギー源にもなり、脂肪の蓄積を抑えて、やせ体質へ導いてもくれるという考え方もあるくらいです。赤ちゃんのお腹の中には短鎖脂肪酸が多く、赤ちゃんの健康を守ってくれる役割もしています。

短鎖脂肪酸は、大腸で産生することが重要です。例えば短鎖脂肪酸の代表的な酢酸、すなわちお酢を口から摂取しても、途中で消化・吸収されてしまい、短鎖脂肪酸の形で全身に届きません。大腸の中の代表的な善玉菌であるビフィズス菌などが、水溶性食物繊維やオリゴ糖などをエサにして、発酵して産生します。短鎖脂肪酸を大腸で産生する上で大切なのは、短鎖脂肪酸を産生する善玉菌(ビフィズス菌等)とそのエサを摂ることです。』

 

—腸に良いものというと乳酸菌を思い浮かべる人も多いと思いますが、乳酸菌とビフィズス菌はどうちがうのでしょうか。

松井先生:「ビフィズス菌と乳酸菌は、どちらもヨーグルトに入っている有用菌(善玉菌)の代表として、同じものと誤解されていますが、棲む場所もはたらきも大きく異なります。大腸に棲むのはビフィズス菌。乳酸菌の多くは小腸に棲んでいます。
大腸の中でのビフィズス菌と乳酸菌の割合は、999対1。(※出典元:「Bifidobacterium longumBB536ヨーグルト投与による健常成人の腸内環境への作用」)つまり、大腸内では、乳酸菌よりもビフィズス菌が圧倒的に多いということになります。また、乳酸菌は乳酸(腸内の環境を有用菌が棲みやすい酸性~中性にしてくれる役割がある)を産生するのみですが、ビフィズス菌は、乳酸に加え、前述のスーパー物質「短鎖脂肪酸」を作り出すことができます。そのため、大腸ケアを意識するなら、ビフィズス菌というわけです。』

ビフィズス菌が含まれるヨーグルト選びで大腸ケア!

—ビフィズス菌を上手に摂取する方法は?

松井先生:『ビフィズス菌は偏性嫌気性菌といい、酸素に触れると死んでしまいます。そのため乳酸菌と違い、納豆や味噌などの一般食品に含まれていません。酸素に触れないように加工されたヨーグルト、サプリ、医薬品などで摂ることができます。

しかし、ヨーグルトといってもすべてのヨーグルトにビフィズス菌が入っているわけではありません。短鎖脂肪酸の産生など大腸ケアが目的であるなら、ビフィズス菌入りとされている商品を選ぶのがよいでしょう。』

「腸活」といっても、「大腸」に注目している人は少ないかもしれません。糖質オフダイエットや筋トレでのたんぱく質摂取に積極的に取り組んでいる人こそ、ビフィズス菌などの大腸に棲む善玉菌に注目してみてください。

毎日のヨーグルト選びに「大腸ケア」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

sponsored by 「大腸劣化」対策委員会

『日本人の大腸は「劣化」している! 大腸活のすすめ 〜腸は自分で変えられる〜』松井輝明/朝日新聞出版

「本コンテンツでは、「大腸劣化」対策委員会の定義に従い、「大腸の機能が衰える事で、全身の健康リスクが高まっている」可能性がある状態のことを「大腸劣化」と表現しています。定義の詳細については「大腸劣化」対策委員会のホームページをご確認ください。 https://daicho-rekka.jp/about/  
※ 本記事における情報提供は、診断行為や治療に代わるものではございません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師や各専門家より適切な診断と治療を受けてください。

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※ New Africa/shutterstock.com

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