“歯磨き”しないとインフルに!? 歯科医が教える、“口腔内のケア”の重要性

マスク生活になってから、自分の口のニオイが気になるようになったという人も多いのではないでしょうか。実は、口腔環境はニオイだけでなく健康にも影響を与える可能性があるのだそうです。

今回は、神奈川歯科大学副学長を務める槻木恵一先生から、口腔内のケアの重要性について教えてもらいましょう!

口腔内のケアは感染症から全身性疾患にまで影響

画像:jhphoto/PIXTA(ピクスタ)

——口腔内のケアと健康は、関連性はあるのでしょうか?

関連性はあると考えています。実は口の中には細菌がたくさん存在しますが、歯周病の原因となる歯周病原細菌が生み出すプロテアーゼは、インフルエンザの感染を促進するという報告(※1)があります。

また、歯周病はインフルエンザだけでなく、糖尿病、心疾患、認知症などの全身疾患に影響を与えたりすることが一般的に知られていますので、健康には歯周病ケアも欠かせないでしょう。

カラダにとって悪い細菌を減らしていき、歯周病予防していきましょう。

——歯周病ケア以外にも気を付けるべきことはありますか?

はい、唾液のケアをしたほうがいいでしょう。唾液は感染症予防に重要な要因と考えられています。唾液には、抗感染性物質や歯を修復するような物質などが含まれているといわれています。

抗感染性物質のなかでも“IgA”という物質は、口腔内の感染予防に重要な役割を果たしているといわれています。IgAの減少と、上気道感染症の発症が連動していることが、さまざまな研究(※2)で報告されています。

口腔内を清潔にするために必要な2つのケア

画像:Ushico/PIXTA(ピクスタ)

——毎日やっておきたい、日々の口腔内のケアについて教えてください。

基本中の基本ですが、やはり歯磨きを徹底してください。歯磨きは口腔内のケアの中心的な役割を果たしていますが、簡単なようで意外と磨き残しがあります。注意して磨くようにしましょう。

また、細菌の塊で歯やそのまわりに付着しているプラークは、毎日の歯磨きとともに、かかりつけの歯科医院などでプロの人にケアしてもらうことも大事でしょう。

——歯磨き以外に大切なケアはありますか?

舌磨きを怠らないようにしましょう。プラークと同様に、舌の表面についた“舌苔”にも細菌の塊が潜んでいるといわれていて、舌を磨くことでそのケアをするのをおすすめします。

毎日の歯磨きや舌磨きを行っていけば、歯周病予防につながりますし、唾液も健全な状態をキープしやすいでしょう。

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いかがでしたか? 口腔環境が健康に及ぼす影響からそのケアまでご紹介しました。参考にしてみるといいかもしれないですね。

※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

<プロフィール>
槻木恵一

神奈川歯科大学副学長。同大学歯学部卒、同大学大学院歯学研究科修了(歯学博士)を経て、同大助手、特任講師、助教授、教授を務める。2014年より同大学副学長に就任。唾液腺健康医学・環境病理学を専門分野とし、著書に『がん患者さんの口腔ケアを始めましょう』(学建書院)などがある。

【画像・参考】
※1 Arch Gerontol Geriatr. Sep-Oct 2006;43(2):157-64.
※2 Med Sci Sports Exerc. 2008 40,1228-1236
※shu・jhphoto・Ushico/PIXTA(ピクスタ)

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