食事で補えなかった栄養素を摂るために、サプリメントを服用している人もいるのではないでしょうか。しかし、なんとなくの選び方や飲み方ではサプリメントのメリットを十分に得られない可能性もあるんです。
そこで今回は、医療情報をわかりやすく発信することでSNSでも人気を集めている薬剤師のキクオさんに、正しいサプリメントの選び方などについて聞いてみました!
自分に合ったサプリメントの選び方とは

——最近注目が集まっているサプリメント。一般人はどうやって自分に合うものを選べば良いのでしょうか?
サプリメントはあくまでも補助的な役割として扱い、栄養素は食事から摂ることを推奨します。また、薬局には栄養士がいて栄養相談などを実施しているところもあるので話を聞いてみるのも良いかもしれません。
——一般の人がサプリメントに対して勘違いしていることなどがあれば教えてください。
「サプリメントで痩せる」「有名人やモデルさんが使っているから」「信頼できる友達が飲んでいるから」といった考えもあるかもしれませんが、サプリメントはほどほどにして運動やバランスの良い食事からスタートしてみてほしいです。
——キクオさんもサプリメントを飲用されていますか? もし飲んでいるものがあれば教えてください。
現在は服用していませんが、過去に市販のビタミン剤を飲んでいたことがあります。夜勤の後は肌が荒れることが多かったので、ビタミン剤を夜勤終わりに飲んでいました。
服用時に気を付けるべきこと

——飲み合わせなど注意するポイントはありますか?
いろいろなサプリメントを同時に飲まないことですかね。4、5種類を一緒に飲む方を見かけますが、体調や種類によっては、過剰に摂取することが必ずしも良くない場合もあります。服用するサプリメントの種類を減らすことをおすすめします。
もちろん、説明書にある上限を守った量を飲むことも重要だと考えます。ビタミン剤は成分が重複しやすいと思うので、注意が必要になるかもしれませんね。
——サプリメントを飲んでいることは、薬を処方してもらうときに伝えたほうが良いのでしょうか?
はい、ぜひお願いします! サプリメントの影響で処方された薬から思わぬ副作用が発生する可能性もあります。医師だけでなく、薬剤師や登録販売者にも伝えると安心です。
より良い商品を選ぶためのチェックポイント

——サプリメント購入時にチェックしたいポイントを3つほど教えてください。
私が重要視しているポイントを3つご紹介します。1つ目は、聞いたことのない成分は調べるもしくは買わないようにすることです。私自身、聞いたことのない成分は飲まないようにしています。
また、聞いたことがある場合でも、成分量を比べてみることも大切です。聞いたことがあっても成分量などが商品によって異なることがあるので、コスパの良さや安全性を私は確認しています。
さらに、個人的にはメーカーの信頼性も重視しています。メーカーの知名度をチェックし、聞いたことがない会社はホームページで確認する場合もあります。
——信頼性のあるサプリメントを選ぶために見るべきポイントはありますか?
厚生労働省の『「統合医療」に係る情報発信等推進事業』のホームページ『「統合医療」情報発信サイト』を参考にするのも良いと思います。なんでも相談しやすい街の薬剤師や、かかりつけの医師に相談してみてください。
編集部おすすめのサプリメント3選!
最後に、編集部がピックアップしたサプリメントをご紹介します。
(1)スーパーグリーンズ カプセル

サンフードの『スーパーグリーンズ カプセル』(4,320円・税込)は、ハーブや海藻類など19種類のオーガニック野菜をブレンドしパウダー状にしたものです。カプセルタイプなので、野菜が苦手な人や忙しい人でも手軽に摂取できるのが嬉しいですね。
(2)BODY AURA

ヒト由来のプロバイオティクス菌『L.ラムノサス菌』と、発酵小麦胚芽エキス『FWGE』を配合した新日本製薬の『BODY AURA』(6,480円・税込)。1カプセルあたり400億個(製造時)の乳酸菌が配合されているそうです。
【参考】『BODY AURA』の成分について
(3)newBasic

mdストアの『newBasic』(10,800円・税込)は、不足しがちな、ビタミンB群、亜鉛、ビタミンAなどを配合しています。仕事が忙しい方や、外食続きで栄養バランスが気になっている方は、こちらを試してみてもいいかもしれないですね。
【関連記事】「ぎっくり腰がきっかけで…」栄養専門医が実践する“健康法”とは
今回は薬剤師のキクオさんが心掛けているサプリメントの選び方などとともに、編集部おすすめのサプリもご紹介しました。運動や食事の習慣を改善しながら、足りない栄養素を自分に合ったサプリメントで補給してみてはいかがでしょうか。
※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。
※価格は記事作成時のものです。
<プロフィール>
キクオ
薬剤師ブロガーとして、ブログをはじめSNSや自身のメディアを通して医療情報を毎日発信している。医療関係者や薬学生にとって役立つ情報を分かりやすく伝えた内容は多くの人から支持を集め、2021年3月現在Instagramのフォロワーは10万人を超えている。【ブログ】薬ロマ
【SNS】YouTube:薬剤師キクオ/Instagram:@kikuo1005
【画像・参考】
※pikselstock・Branislav Nenin・Gorodenkoff・Helena Nechaeva/Shuttrestock
※サンフード・新日本製薬・mdストア