雑談を通して新たな信頼関係や仕事を手にできるチャンスも少なくありません。しかし一方で、「クライアントとの雑談が続かない」「人見知りで何を話せばいいかわからない」と悩んでいる人も多いのではありませんか?
そこで今回は、話し方の専門家である桐生稔氏の著書『雑談の一流、二流、三流』(明日香出版社)から、雑談が盛り上がる“話の広げ方”をご紹介! 3つの質問法を取り入れるだけで会話への焦りや苦手意識も克服できるかもしれません。ぜひチェックしてみてください。
一流と二流の差は“質問の仕方”にあった!?

自分に興味を持って質問してくれる人には、つい楽しくなってあれこれと話したくなってしまいますよね。相手との雑談をよいものにするには“質問”が欠かせません。
しかし「お休みの日は何をされているんですか?」「お住まいはどちらですか?」といった問いを立て続けに行うのは「質問ではなく尋問」だと桐生氏はいいます。
「質問の種類を使い分けて、スマートに雑談」することで、相手が話したくなるような気分にさせることができるのです。
種類は3つだけ!使いこなして一流の雑談に
桐生さんによると、質問には会話を「深める」「広げる」「進める」といった3つの種類があるのだそう。
(1)「会話を“深める”」
「会話を“深める”質問とは“なぜ?”という質問です」と桐生さん。
例えば「最近英会話を始めたんです」と相手が話したシーンを想定してみましょう。あなたが「英会話ですか、いいですね。なぜ始められたのですか?」と質問すれば「実は新しい仕事で海外の人とやりとりが増えそうなんです」のような返答があるなど、“なぜ?”と尋ねることで話をより深めることができます。
(2)「会話を“広げる”」
“なぜ?”以外にも、「他には?」と問うことで話を横に広げることができます。
「最近英会話を始めて、オンラインのレッスンを受けるようになったんですよね」という相手の報告に「オンラインだと便利ですよね。他にもなにかされているのですか?」と返せば、「留学経験のある友達と英語で会話しています」など、新たな情報を教えてくれるチャンスも生まれます。なぜ?と合わせて使うことで会話の糸口をさまざまに見つけることができそうです。
(3)「会話を“進める”」
「それで?」「それから?」といった質問をすれば、より具体的な話を相手から引き出すことできます。
英会話を始めた相手に対して「私もやりたいと思っているんですよね。それでどんなことをされているのですか?」と返せば、相手も「オンラインのレッスンを週に3回受けたり毎日リスニング教材で勉強したりしています」など、詳しい勉強内容を教えてくれそうです。このように、3つのフレーズを意識するだけで自然と会話が濃いものになっていくでしょう。
いかがでしたか? 今回はクライアントとの雑談が盛り上がる3つの質問法についてご紹介しました。やり方も簡単で会話が苦手だという人でも実践しやすいのではないでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。
【引用元】
※雑談の一流、二流、三流(桐生稔)/明日香出版社
【参考・画像】
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