「拝見いたしました」って言いがちだけど…!? マナー講師が教える正しい敬語とは?

取引先から送られた資料をチェックしたと言うとき、相手の名前や電話番号を確認するとき、皆さんはどのような敬語を用いて伝えますか? 実は何気なく使っていたその表現が適切でないかもしれません。

そこで今回は、ビジネスマナー講師の安達美菜先生に、誤用表現とその理由、さらには正しい使い方について教えてもらいました。

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「拝見いたしました」が間違いである理由とは

画像:ヤシの木/PIXTA(ピクスタ)

——「拝見いたしました」は間違った敬語だと思うのですが、なぜ間違いなのでしょうか?

資料を頂いたときに「資料を拝見いたしました」と言ったり、訪問先で「御社のホームページを拝見いたしました」という表現を使ってしまったりするのではないしょうか。一見、丁寧で正しい言葉遣いのように感じるものの実は誤った表現だとされています。

「拝見いたします」は、“見る”の謙譲である“拝見する”と、“する”の謙譲語である“いたす”とで重複して謙譲語が使われています。これは二重敬語といい、文法的に間違っているといわれています。

——正しい表現も教えてください。

「拝見しました」が適切な表現だと思われます。また、「拝見させて頂きました」も過剰な敬語表現だと考えられるので、「拝見しました」もしくは「見させて頂きました」と言い換えるのがいいでしょう。

名前や電話番号は「頂戴する」ものではない!?

画像:kou/PIXTA(ピクスタ)

——「お名前を頂戴できますか?」も間違った表現だと聞いたことがありますが、なぜ間違いなのでしょうか?

“頂戴する”は“もらう”の謙譲語です。つまり、「お名前を頂戴する」とは、相手の名前をもらうという意味合いになってしまうでしょう。

名前はもらうものでなく教えてもらうものですので、誤りだと考えられます。

——正しい表現も教えてほしいです。

「お名前をお伺いしてもよろしいですか」や「お名前を教えて頂けますか」が正しい言葉遣いでしょう。

また、電話番号を聞く際も「お電話番号を頂戴できますか」と言う方が多い印象です。この場合も「お電話番号をお伺いできますか(教えて頂けますか)」が正しい表現であると思います。

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いかがでしたか? 単に文章を覚えるのではなく、なぜその表現が正しいのかという点も踏まえて敬語を使うことが大切なのではないでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。

<プロフィール>
安達美菜
ビジネスマナー講師。大学卒業後、営業や人事の業務経験を経てビジネスマナー講師及び心理カウンセラーの資格を取得。研修ではコーチ、ファシリテーターやメンタリヘルスアドバイザーとして活動し、マナーとメンタルを通じた組織の活性化などを実現する。SNSではキャッチ―な“マナー川柳”を投稿し、さまざまなシーンでの正しい言葉遣いや振る舞いを発信している。
【SNS】Instagram:@adachi.manners
【ブログ】便利なマナー川柳

【画像・参考】
※ dyna・ヤシの木 ・ kou /PIXTA(ピクスタ)

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