「あの親子はとても仲が良さそう」「あの家庭のお父さんは息子といい信頼関係が築けていそう」など、周りの親子を見てそのように感じたことはありませんか?
そんな良好な親子関係を築くには、「つながる習慣」が大事だと児童発達学博士である島村華子氏は、著書『モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方 3歳 〜 12歳 の子ども対象 』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)で述べています。
そこで今回は島村氏の著書から、親子関係をよりよいものにする「7つの習慣」をご紹介します!
子どもとつながるための7つの習慣
島村氏は、以下の「つながる7つの習慣」が子どもとの関係をより良くしていくために必要だといいます。
(1)「応援する」

最初に、子どもが目標などを成し遂げるのを支えることが大事だと島村氏はいいます。
たとえ失敗したとしても「次はどうしたらうまくいくのか一緒に考えてみよう」など、親も一緒になって取り組んでいく姿勢を持つといいでしょう。
(2)「励ます」

子どものチャレンジには、「応援する」とともに「励ます」ことも大切なのだとか。
「○○はいつも頑張っているよ。いつかきっと成功するから諦めずに続けよう!」など、うまくいかずに落ち込む子どもが前向きになれる言葉をかけていきましょう。
(3)「傾聴する」
次に、島村氏は「傾聴する」ことがよりよい関係を築くために欠かせないと著書で説明しています。
「ボディ・ランゲージ」「受け止める」「反映する」といった3つのポイントを意識して子どもの気持ちや言葉に熱心に向き合いましょう。
(4)「信頼する」
「子どもの力」を信頼することも大事だと島村氏はいいます。
自分の子どもだと世話を焼きたくなる気持ちもあるとは思いますが、子どもが苦戦しているときや一人でできそうなときはひとまず見守ることも親として重要な役割なのでしょう。
(5)「尊重する」
子どもを一人の人間として「尊重する」姿勢を持つべきだとも島村氏はいいます。
上下関係を強いる親子関係ではなく、子どもを個人として尊重する考えをもつことが良好な関係構築にもつながるでしょう。
(6)「違いを話し合う」
また、子どもと意見や価値観が合わないときには「歩み寄る」ことも大事なのだとか。
自分の意見を強要したりどちらが正しいか争ったりすることなく、の「尊重する」姿勢をもって子どもに寄り添いましょう。
(7)「受け入れる」

「子どものありのまま」を受け入れるスタンスを持つことが最後のポイントです。
子どもの意見だからといってあしらったり、行動の善悪を基準に接し方を変えたりせずに、すべての言動を迎え入れて子どもの気持ちを理解することが必要だと、島村氏は説明しています。
いかがでしたか? 日々の習慣を変えるのはなかなか難しいかもしれませんが、どれか1つでもいいので意識してみるといいかもしれないですね。
【引用元】
※モンテッソーリ教育・レッジョ・エミリア教育を知り尽くした オックスフォード児童発達学博士が語る 自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方 3歳 〜 12歳 の子ども対象(島村華子)/ディスカヴァー・トゥエンティワン
【参考・画像】
※Rido/fizkes/Evgeny Atamanenko/shutterstock