部下の目標を設定したり、仕事の悩みを聞いたりするために面談をしているという上司の方は多いのではないでしょうか。どんなことを話せば部下たちのモチベーションが上がるだろう、と考えながら面談を行っていることでしょう。
そこで今回は、面談される側の20代の若手社員のリアルな声を集めたアンケートをもとに、上司がどのように面談を進めていけばいいかについてご紹介します。
面談をしている社員は52%
石堂株式会社は、社内面談の1つである“1オン1”の実態について調べるべく、120社で働く20代の社員200人にアンケート調査を行いました。

まず、「上司と定期的に面談をしていますか」というアンケートに関して「はい」という回答が42%、「いいえ」という回答が52%という割合になりました。
回答の背景について見てみると「1オン1制度が始まった」といった理由で面談を実施している企業がある一方、「半年に1回のキャリア面談と評価面談があるが、それ以外は特にない」などから面談を設定していない企業もありました。面談の有無にはそれぞれの事情があるようですね。
面談内容は仕事関連が大半

では、面談を実施している企業ではどのような内容について上司と部下が話し合っているのでしょうか。
今回行ったアンケートの結果からは仕事全般が72%、部下のキャリアステップに関する内容が64%という数字が見えてきました。仕事全般の相談内容では「自分の足りていないところや、課題が見つかる場所になっている」といった声がありました。また、キャリアステップの相談内容では「今の会社でステップアップしていきたいから、自分に何が足りないのか、何が強みなのか、といった整理と思考ができる場所になっている」という声も。
日ごろの忙しい業務の中で解消しきれていない不明点や、目の前の業務に打ち込んでいると見えにくいキャリア形成について、定期的な面談を行うことでフォローしているという企業も多いのでしょう。
有意義な面談にするために必要なこと

面談が行われる背景にはさまざまな理由がありますが、部下は果たして面談を必要としているのでしょうか。
実際に「上司との面談は、あなたにとって必要ですか」という質問が行われると、若手社員のうち42%が「必要」、24%が「どちらとも言えない」、「不必要」が34%といった割合になりました。
「どちらとも言えない」・「不必要」と答えた具体的な理由には「どんな上司と面談をするかによる。尊敬できる上司であれば、定期的な面談というのは有難い」「1オン1をしているけど、自分にとってメリットがあると感じたことが一度もないから」といった声がある一方、「必要」と回答した理由には「キャリアステップの相談をしたいから」「定期的な面談があると、自分の業務に対しても適切なフィードバックがもらえそうだから」という意見が寄せられています。
部下が必要性を感じる有意義な面談を行うためにも、面談において、上司は仕事について新たな示唆をもたらせるようサポートする必要があるでしょう。部下の仕事を分析して部下が自覚していないポイントをまとめたりするなど、さらなる成長につながる面談を心掛けていきたいですね。
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いかがでしたか? 今回は上司との面談で話したいことについて、若手社員のリアルな声を引用しつつご紹介しました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
【参考・画像】
※【働く20代に調査】若手は、上司との面談が必要ない?! – PR TIMES
※Greyscale/PIXTA(ピクスタ)