話す内容、前もって原稿にしてるとダメ…!? 「人前で緊張する人」の共通点3つと改善テクニック

大事なプレゼンや会議では、場数を踏んでもいまだに緊張してしまうという方も多いと思います。実は、そんな緊張も話し方や練習方法を意識するだけで味方につけることができるかもしれません。

今回は、マナー・コミュニケーション講師の樋口智香子さんに、話すのが苦手な人が見落としがちな“話し方のルール”について教えてもらいました!

責任感が強いと緊張しやすい?

画像:G-Stock Studio/Shutterstock

——人前で話すのが苦手な人はどんな特徴がありますか?

人前で話すのが苦手な人はいくつか特徴がありますが、まず1つ目は、まじめで責任感の強い方が多い印象です。「きちんと話さなければならない」「失敗したくない」という思いが強いので、過度に緊張してしまうのでしょう。

また、2つ目の特徴としては、人からの評価を重要視する傾向もあると思います。

その他、物事に慎重、繊細、心配性、不安になりやすいという特徴が見られやすいですが、それがいけないということではありません。大切なのは、特徴を理解した上で、対処方法を知っておくことです。

そして3つ目としては、人前で話すのが苦手な人は“意識が自分に向いている”という傾向があるでしょう。

「うまく話せなかったらどうしよう」というように、自分が人からどう思われるかに意識が向いてしまう結果、緊張してうまく話せなくなるという悪循環に陥ってしまうのだと思います。

この癖を克服するには、意識を向ける方向を“聞き手に何を伝えたいのか”にフォーカスすることが大事でしょう。

——1対1では平気なのに、大勢の前では緊張してしまう人はどうすればいいのでしょうか?

1対1で話すのも大勢の前で話すのも、基本的には同じであると心得ておいてください。聞き手の数に関わらず、話す目的は、伝えたいことを相手に伝えることであることは変わりません。

目線については、集団を1つの塊として捉え、隅々まで見るように目線を動かしていくといいですよ。“Z”のラインを描くように目線を運べば、聞き手側から全員を見渡しているように見えます。

1人1人の目を見ようとすると緊張しますので、聞いている人たちの顔をぼんやりと見るのもコツです。

スピーチのうまさを決める大きな差とは

画像:Dean Drobot/Shutterstock

——講演やスピーチがうまくなるために、自分で練習できる方法を教えてください。

言いたいことを箇条書きにして、それを見ながら話すという練習方法がおすすめです。

ポイントは、原稿にしないこと。原稿にしてしまうと“読んでいる”という印象が強くなります。また、一字一句が気になってしまい、話の内容に意識が向かなくなりがちです。

例えば、健康というテーマで話すのであれば「(1)睡眠(2)食事(3)リラックス」というようにポイントを短い言葉にして箇条書きにし、そこに自分の言葉で肉付けしながら練習します。

——話すのがうまい人と下手な人を比べたとき、一番大きく差が出ているポイントはありますか?

もっとも差が出るのは“抑揚”です。人前で話すのが上手な人は、抑揚をつけるのがうまいと感じます。逆に、全く抑揚が無いと、聞いている人を飽きさせてしまうでしょう。

抑揚をつけるなら、(1)強調したいフレーズは、ゆっくり・はっきり発音する(2)大事なことを言う前に「次が大切なので、よく聞いてください」と前ふりをする(3)強調したいことを言う前に、2秒程度の間をあけるといった3つのポイントを意識するといいですよ。

本番成功の秘訣は冒頭にあった!?

画像:VGstockstudio/Shutterstock

——本番で緊張しないための対策はありますか?

本番で一番緊張するのは、話の冒頭ではないでしょうか。逆に言えば、ここをうまく乗り切ってしまえば、その後はスムーズに続けられるはず。つまり、最初が肝心なのです。

そのためにも、冒頭のセリフだけはすらすら言えるよう何度も練習することです。

これは私も実際にやっていて、本番でうまくいくことを何度も経験しています。短いフレーズで構わないので、何を言うか決めて、「ここだけはしっかり言う!」と心がけて練習してみてください。

——最後の質疑応答のときに、うまく答えられない質問が来たときはどうやって切り返せばいいのでしょうか?

わからないことは、「わからない」とはっきり言ったほうがいいでしょう。曖昧なことを答えてしまって、後で信頼を失うほうが良くないものです。

研修などであれば「勉強不足申し訳ございません。今のご質問にはお答えできかねます。後ほど調べておきます」と言ってしまいましょう。調べた内容は後ほどメールで周知するなど、何らかの方法で伝えれば問題ないと思われます。

また、情報として確実ではないけれど「自分はこう思う」というように意見として伝えるという方法もあります。その場合「これは私の主観なのですが」と枕詞を添えるといいでしょう。

【関連記事】“説明上手”な人の共通点とは?登録者数27万人超のYouTuberが教える「話し方のコツ」

 

いかがでしたか? 話すのが苦手な人の特徴に当てはまったという方もいるでしょう。そんな方でも箇条書きの練習法や抑揚などを意識するだけでガラッと話し方が変わるかもしれません。ぜひ一度実践してみてくださいね。

<プロフィール>
樋口智香子
『アカデミー・なないろスタイル』にて、人材育成・マナー・コミュニケーション講師として活躍する。元資生堂ビューティーコンサルタント、キッザニア東京を経て2012年に独立し、これまで全国180か所にて1万人の受講者を指導。『めざましテレビ』(フジテレビ系)にマナーについて番組協力するなど、各メディアでも情報発信を行っている。
【SNS】Twitter:@ChikakoHiguchi
【HP】アカデミー・なないろスタイル

【画像・参考】
※fizkes・G-Stock Studio・Dean Drobot・VGstockstudio/Shutterstock

【おすすめ記事】
【PR】週7時間の運動は欠かさない!50代「トライアスロンコーチ」が、健康のために続けていることとは?
【食事術】40代・50代こそ“腸内ケア”すべき!? 夫婦で取り入れたい「善玉菌を増やす習慣」
【健康法】「ぎっくり腰がきっかけで…」栄養専門医が実践する“健康法”とは
【免疫】新しい環境で体調崩してない?副交感神経を優位にする「3つのポイント」とは
【サプリ】「自分に合ったサプリって…?」フォロワー10万人超の薬剤師が教える、サプリの注意点
【メンタル】「何をやってもうまくいかない…」現役心理士が教える、“鬱”から身を守る方法