ランチや接待などで、食事をしている姿は意外と人に見られているものです。食事の仕方は、その人の品位の判断材料になることもあるでしょうし、上品に食べられると好印象に繋がるでしょう。
そこで今回は、普段の食事で気をつけたいマナー違反になりうることを、マナー講師である筆者がご紹介します。
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受け皿の代わりに手をつかう

料理を箸で挟み、口に運ぶまでに、手の平をお料理の下に添えて口元に運ぶ姿を筆者はよく見かけます。
一見上品に見えますが、実はマナー違反とされています。もし、お料理が手の平にこぼれてしまったらどうしますか? 手の平をなめるのはもってのほかですし、提供されたおしぼりで拭くにしても、汚れが目立ちあまり気分のよいものではありません。
ですから、手の平を受け皿の代わりに使うのはマナー違反でしょう。小鉢や片手で持てる大きさの器であれば、お皿や器を口元近くまで持っていきましょう。
また、格式の高いお店では、懐紙を受け皿代わりに使用するとワンランク上のマナーで、好感度がアップします。懐紙は男性用と女性用があり、男性用の方が、サイズが大きくなっています。ぜひ懐紙を使いこなしてみましょう。
食べ終わったお皿を重ねる

カジュアルに楽しむお店では、テーブルがお皿でいっぱいになってくると、空いたお皿同士を重ねて置くシーンをよく見かけます。
片付けをするお店の方も、空いたお皿を集める手間が省けるような感じがしますし、一見気遣いのある行動に見えるでしょう。これはカジュアルなお店では許される事もありますが、格式の高いお店ではマナー違反となりますので注意が必要です。
格式の高いお店では使用するお皿や器も高価なものが多く、重ねてしまうと傷を付けかねません。ですから、自分たちで空いたお皿を重ねることは避けましょう。
箸を逆さにして取り分ける

お箸の口を付けていた方を上にし、持ち手側を下に持ち替えることを“逆さ箸”と言いますが、これも食事のマナーでは違反行為とされています。
大皿に盛られたお料理を取り分けるとき、つい自分のお箸を逆さに持ち替えて取り分けるシーンはよくあります。口を付けた箸で取り分けるのはよくないと考えての行為だと思いますが、今まで手で持っていた部分でお料理を取り分けるのも、周りからするとよい印象にはならないでしょう。
大皿料理を取り分ける際は、取り分ける用のお箸を用意してもらうか、未使用の割り箸を使用するといいですね。
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いかがでしたか? 普段何気なくやっていることが、実はマナー違反だったという行為もあったのではないでしょうか。
もちろん、気心の知れた間柄や、やむを得ない場合で、周りに了承を得た場合は必ずしもマナー違反とはならないと筆者は考えますが、ビジネスシーンにおいては印象を左右しかねないので正しいマナーで対応しましょう。
【画像・参考】
※SoutaBank・ Fast&Slow・kuro3・mits/PIXTA(ピクスタ)