「1日1食の方が…」話題の【金森式ダイエット】提唱者に聞く“ダイエットの非常識”って?

「規則正しく1日3食を心掛けよう」「食物繊維を摂ったほうがいい」など、ダイエットに関するノウハウは多種多様なものがありますよね。その中から、自分に合ったものを実践していると思いますが、カラダにいいと考えてやっていたことが、実は間違っていたなんてこともあるかもしれません。

そこで、今回は、ダイエットメソッド“断糖高脂質食”の提唱者であり、月に100本以上はカラダに関する論文を読破しているという金森重樹さんに、金森さんが考えるダイエットの常識について改めて話を伺いました。

1日1食の方が太りにくい!?

画像:kai keisuke/shutterstock

——1日3食を摂ったほうがダイエットにいいと一般的にいわれていますが、改めて金森さんはどう考えられていますか?

ダイエットという観点から考えると、食事を3回に分けて摂るよりも、1回にまとめてドカ食いすることを個人的にはおすすめします。1日3食の人と、1日1食の人とを比べると、1日1食の人の方が脂肪量の減少が見られたという研究結果(※1)もあります。

ただ、1日1食だと空腹感が強く出る可能性もあるので、私は1.5食をおすすめしています。お昼にたんぱく質や脂質を含んだ食事をしっかり摂って、小腹が空いたなと思ったら牛脂スープや生クリーム入りの紅茶を摂ってみましょう。脂質をたっぷりとることで、空腹を感じにくくなるでしょう。

また、“時間栄養学”という体内時計を考慮した栄養学という考え方があり、いつ食事をするのかというのが非常に大切です。できれば、朝や昼にまとめて食事をするのをおすすめします。

食物繊維を摂らないほうが便秘にはいい!?

画像:Surasmuk/shutterstock

——「食物繊維を摂ったほうがダイエットにはいい」と一般的にいわれていますが、金森さんはどう思われますか?

食物繊維を減らすことで便秘の症状が緩和されたという報告(※2)もあり、一概に言い切ることは難しいですが、食物繊維を摂ることだけで必ずしも便秘の解消につながらない可能性や、ダイエットとはあまり関係しない可能性もあると思います。

そもそも、肉食も日常的に摂取するヒトの腸は、草食動物ほどには草などを食べるようにできていないと、考えることもできるのではないでしょうか。牛や馬などの草食動物の腸は、非常に長いのが特徴です。草の中の栄養分は、肉に比べて少ないので、時間をかけて吸収する必要があるからです。それに比べて、人の腸は短いので、草の栄養分を効率よく吸収するには適していないでしょう。

骨を強くするには「カルシウム」だけでは足りない!?

画像:Yulia Furman/shutterstock

——他にも一般的に常識と思われているのに、実は違うことはありますか?

「骨を強くするためにカルシウムを摂ろう」と一般的にいわれていますが、「食事からのカルシウム摂取は骨折のリスクとは関係がない」という報告(※3)もあり、カルシウム単体で摂取することはおすすめしません。

人間のカラダにおいて、カルシウムとマグネシウムは拮抗状態にあるといわれていますから、カルシウムだけでなくマグネシウムを摂取することが重要になるでしょう。また、ビタミンDはカルシウムの吸収に関わっているといわれていますし、ビタミンKはカルシウムを骨に沈着させる作用があるといわれています。

そのため、カルシウムだけでなく、これらの栄養素とビタミンを複合的に摂取することをおすすめします。栄養の世界はこのように複雑で奥深いので、エビデンスを自分で調べてから、自分で試すことをすすめます。

【関連記事】日頃の疲れはどこからくる…?「不調」の原因を医師が解説!

 

今回は金森重樹さんに、ダイエットについて改めて教えていただきました。世の中の情報を鵜吞みにせず、自分でしっかり文献などを調べて試すことが重要なのでしょう。ダイエットする際には、参考にするといいかもしれないですね。

※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

<プロフィール>
金森重樹

画像:READY

東大法学部卒。行政書士として脱サラして、現在は不動産、建築、介護事業、医療法人などの年商100億円の企業グループオーナー。20代のころから90kg近くある体系だったが、“断糖高脂質食”を実践して、2か月で58kgまで減量。現在は、そのダイエット法を普及すべく、様々なメディアやSNSにて活躍中。
SNS】Twitter@ShigekiKanamori  
【著書】運動ゼロ空腹ゼロでもみるみる痩せる ガチ速“脂”ダイエット 
ガチ速“脂“ダイエット 極上レシピ大全 

【画像・参考】
Am J Clin Nutr. 2007 Apr;85(4):981-8 
World J Gastroenterol. 2012 Sep 7; 18(33): 4593–4596. 
BMJ 2015;351:h4580
※Seksan.TH・kai keisuke・Surasmuk・Yulia Furman/shutterstock

【おすすめ記事】
【PR】週7時間の運動は欠かさない!50代「トライアスロンコーチ」が、健康のために続けていることとは?
【食事術】40代・50代こそ“腸内ケア”すべき!? 夫婦で取り入れたい「善玉菌を増やす習慣」
【健康法】「ぎっくり腰がきっかけで…」栄養専門医が実践する“健康法”とは
【免疫】新しい環境で体調崩してない?副交感神経を優位にする「3つのポイント」とは
【サプリ】「自分に合ったサプリって…?」フォロワー10万人超の薬剤師が教える、サプリの注意点
【メンタル】「何をやってもうまくいかない…」現役心理士が教える、“鬱”から身を守る方法