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禁酒すると「幻覚」が…!? 離脱症状を乗り越えるための医師直伝の方法とは?

カラダのためにと禁酒をしている人もいると思います。しかし、禁酒後に「飲みたい!」という気持ちと格闘することも多いのではないでしょうか。なかには、“離脱症状”に悩まされることもあるようです。

そこで今回は、1年近く禁酒を行っているという精神科医の益田裕介先生に、離脱症状のことや対策法について教えてもらいました!

<目次>
禁酒による離脱症状…専門医が対処法まで徹底解説!

  1. アルコールを断つと訪れる「離脱症状」とは
    ・離脱症状の原因とは
    ・具体的な症状について
  2. 離脱症状が出たら?「HALT」を乗り切る対策法
    ・離脱症状に対する改善策
    ・「HALT」を免れる4つの禁酒行動
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アルコールを断つと訪れる「離脱症状」とは

画像:icsnaps/Shutterstock

——長期間アルコールを摂取していた人が、禁酒すると“離脱症状”が訪れると聞いたことがあります。その原因は何でしょうか?

そもそも離脱症状とは、今までアルコールで抑えていたものが禁酒によって現れる症状を意味します。また、離脱症状は自律神経と関わりがあると考えられます。

自律神経は、交感神経系と副交感神経系の均衡状態で成り立っていると一般的にいわれています。人によって、アルコールが副交感神経系に作用することがある一方、禁酒すると、その反動で交感神経系が強く出てしまうこともあるため、離脱症状が発現するのだと考えられます。

——具体的にどのような症状がありますか?

具体的な症状としては、交感神経系が優位になるので、動悸、過度な汗や緊張感が出現したりするといわれています。

症状が悪ければ、滝のような汗が出る人もいますし、幻覚が見える人もいるといわれています。

離脱症状が出たら?「HALT」を乗り切る対策法

画像:MomvectorT/Shutterstock

——離脱症状はどのようにすれば改善されるのでしょうか?

ニコチンパッチのような副交感神経系を刺激する薬の処方を受け、交感神経系が跳ね上がるのを抑制するのがよくある方法だと思われます。どうしても辛い場合には病院で診てもらうのがいいでしょう。

——禁酒を始めたときに離脱症状が起きて、どうしてもお酒を飲みたくなったらどうすればいいのでしょうか?

ただニコチンパッチのような処方を行っても、離脱症状はいきなり治すのは難しい場合が多く、治療を続けていてもどうしてもお酒を飲みやすくなることが考えられます。だからこそ、お酒と関わらないようなシチュエーションを作って行くのが大事でしょう。

お酒を飲みたくなる場面ごとに、うまく対処していくのがいいのではないでしょうか。お酒を飲みたくなる場面は“HALT”という4つの状況が考えられます。Hungry(お腹が減っている)、Angry(怒っている)、Lonely(寂しい)、Tired(疲れている)の4つです。

私が考える具体的な対策としては、お腹空いたときには先にご飯を満腹になるまで食べましょう。次に、怒っているときは、冷静になってお風呂にでも入って考え直してみましょう。また、寂しいときは、友達や家族に会ったりネットでゲームをしたりするのがおすすめです。最後に、疲れて衝動的になりやすいときには、早く寝るという対策がいいでしょう。

たばこの禁煙と同様、禁酒には、どうしても気合や努力が必要となる場面が訪れると思います。その際、上記のような工夫をすることで飲むタイミングを逸らすのがおすすめです。

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いかがでしたか? 離脱症状の出現には個人差もあるようですが、工夫次第でうまく乗り切れることもありそうです。ぜひ参考にしてみてください。

※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

<プロフィール>
益田裕介
早稲田メンタルクリニック・院長。防衛医大卒業後、防衛医大病院や埼玉県立精神神経医療センターなどを経て開業。精神保健指定医、精神科専門医・指導医として“対話”を重視した治療を追求し、YouTubeチャンネル『精神科医がこころの病気を解説するCh』でもメンタルの不安に寄り添った情報を発信している。
【SNS】Twitter:@wasedamental

【画像・参考】
※Syda Productions・icsnaps・MomvectorT/Shuttestock

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