“睡眠不足”のリスクが怖すぎる…!? 医師直伝の「ベストな睡眠時間」とは?

寝不足が続いて思うようにカラダが働かず、しまいには風邪を引いてしまったなんて経験ありませんか? 風邪を引かないように免疫力維持に努める人もいますが、医学的にも免疫力維持には睡眠が大切な要素の1つなのだそう。

そこで今回は、日本睡眠学会専門医の中村真樹先生に、免疫力維持と睡眠の関係性や寝不足のリスクなどについて解説してもらいました。

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免疫力維持に睡眠が関係する理由とは

画像:Olena Yakobchuk/Shutterstcok

——睡眠をとると免疫力維持に役立つとよく聞くのですが、なぜでしょうか?

傷ついた細胞を修復し病気の回復を促すことが、睡眠の役割の1つだと一般的にいわれています。免疫に関わる細胞は、睡眠中に増加するという研究結果(※1)もあり、睡眠は免疫力維持に重要だといえるのではないかと考えます。

——どのような睡眠をとると免疫力維持に役立つのでしょうか?

規則正しく、十分な睡眠時間をとることが重要だと考えます。成人でも7~8時間の睡眠をとることをおすすめします。

例えば23時〜0時に就寝するならば、7時に起床するなど、可能な限り平日も休日も同じリズムで7時間前後の睡眠をとることが望ましいでしょう。

睡眠不足だと感染症にかかりやすくなる?

画像:Antonio Guillem/Shutterstock

——睡眠時間によって、風邪を引きやすくなることもあるのでしょうか?

睡眠不足だと、風邪を引きやすくなる場合もあると思います。

インフルエンザワクチン接種後の抗体産生量を比較した研究では、睡眠時間4時間の人たちは8時間睡眠の人たちに比べて産生された抗体量が半分以下になったという結果(※2)が出ています。

また、風邪をこじらせて肺炎になるリスクに関して、睡眠時間が5時間未満だと8時間に比べて1.4倍になるという報告(※3)があるように、寝不足により免疫力が低下し、感染症にかかるリスクが上がると考えられるでしょう。

——免疫力を維持するために、睡眠で気をつけた方がいいことはありますか?

上述したように、睡眠不足は免疫力を低下させる恐れがある一方、不規則な生活も免疫力の低下を起こすことが報告されています(※4)。免疫力維持のためには、規則正しく、十分な睡眠時間をとることをおすすめします。

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いかがでしたか? 今回の内容を参考にして、自身の睡眠を見直してみてくださいね。

※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

<プロフィール>
中村真樹
青山・表参道睡眠ストレスクリニック院長。日本睡眠学会専門医。東北大学医学部卒、東北大学大学院修了(医学博士)、東北大学病院精神科で助教、外来医長を務める。2008年、睡眠総合ケアクリニック代々木に入職。2012年から同病院の院長を務める。2017年6月青山・表参道睡眠ストレスクリニックを開院し、院長に就任。
青山・表参道 睡眠ストレスクリニック

【画像・参考】
※1 Christoph Scheiermann, Yuya Kunisaki, Paul S. Frenette. Circadian control of the immune system. Nature Reviews Immunology. 08 February 2013. 13, pages190-198.
※2 Karine Spiegel, John F Sheridan, Eve VanCauter. Effect of sleep deprivation on response to immunization. JAMA. 25 September 2002. 288(12), 1471-2.
※3 Sanjay R Patel, Atul Malhotra, Xiang Gao, Frank B Hu, Mark I Neuman, Wafaie W Fawzi. A prospective study of sleep duration and pneumonia risk in women. Sleep. 1 January 2012.Volume 35, Issue 1, Pages 97-101.
※4 Marc Cuesta, Philippe Boudreau, Geneviève Dubeau-Laramée, Nicolas Cermakian and Diane B. Boivin. Simulated Night Shift Disrupts Circadian Rhythms of Immune Functions in Humans. J Immunol. 15 March 2016. 196 (6), 2466-2475.
※fizkes・Olena Yakobchuk・Antonio Guillem/Shutterstock

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