6時間睡眠が良いって思いがちだけど…!? 医師2人が教える「実はNGな睡眠習慣」3選

健康な生活を送るために大切な要素の1つとして、睡眠が挙げられるでしょう。しかし、これまで続けていた睡眠習慣が、実は医学的な観点からすると正しくないことがあるかもしれません。

そこで今回は、睡眠に詳しい医師の意見を交えて、“睡眠に関する勘違い”についてご紹介します。

<目次>

  1. 「短時間睡眠でもOK」は注意が必要?
    (1)6時間睡眠では不十分の恐れ
  2. 睡眠にまつわる言い伝え…実は正解ではない!?
    (2)「早寝早起き」は絶対ではない?
    (3)「22~2時に寝るべき」は本当?
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「短時間睡眠でもOK」は注意が必要?

画像:Flamingo Images/Shutterstock

(1)6時間睡眠では不十分の恐れ

睡眠時間について、なかには「私は睡眠時間が少なくても十分」といった意見もあるでしょう。しかし、健康スポーツ医の木村好珠先生は、「よく、ショートスリーパーだという人がいますが、本当のショートスリーパーはほとんどいないと一般的にいわれています」と語ります。

また、「ショートスリーパーだとしても睡眠時間が5時間以内でいい人は本当にまれでしょう」と明かします。このことから、少ない睡眠時間で体感的に問題ないという人でも、実は睡眠時間が足りていないケースも考えられるでしょう。では、適切な睡眠時間とはどれくらいなのでしょうか?

日本睡眠学会専門医の中村真樹先生によれば、「必要とされる睡眠時間には個人差もありますが、2015年に全米睡眠財団の調査では、日中のパフォーマンス・健康維持に必要な睡眠時間は18歳〜64歳で7〜9時間と報告(※1)されています」とのこと。

睡眠が不足している場合のデメリットについて、中村先生は「睡眠不足は免疫力を低下させると一般的にいわれています。例えば、風邪をこじらせて肺炎になるリスクについて、5時間未満の睡眠だと8時間睡眠に比べてリスクが約1.4倍も高くなるという報告もあります(※2)」と語ります。

さらに、「6時間未満の睡眠だと、7時間以上の睡眠と比べて筋力低下が目立つという報告(※3)があります」と述べています。

睡眠にまつわる言い伝え…実は正解ではない!?

画像:WiP-Studio/Shutterstock

睡眠時間とともに、就寝・起床のタイミングについても気になるところ。「早寝早起きするといい」と聞いたことがある人もいると思いますが、医学的にも正しいのでしょうか?

(2)「早寝早起き」は絶対ではない?

早寝早起きについて、木村先生いわく「必ずしも早寝早起きがいいというわけではないでしょう」と回答。「今まで、活動時間が夜型だった人が急にリズムを変えることはかなり難しいことだと思われます」と述べ、無理に自分の生活リズムを崩す必要もないといいます。

(3)「22~2時に寝るべき」は本当?

早寝早起きの言い伝えとともに、「22~2時に寝るべき」という意見を見聞きすることもあるのではないでしょうか?

しかし、木村先生によれば、「私の見解としては、22~2時という時間は気にしなくていいと思います」とのこと。

「この話でいう22~2時とは、かつての生活スタイルに沿ったゴールデンタイムだと考えられ、熟睡することが大切ということを教えてくれているのだと思います」とした上で、「就寝後だいたい3~4時間後くらいに成長ホルモンが多く分泌されると一般的に言われており、寝る時間によっていわゆるゴールデンタイムがずれます」と解説しました。

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いかがでしたか? これまで信じてきたことも、医学的には必ずしも正しいと言い切れない場合があるかもしれません。今回の内容をチェックしてみて、心地よい睡眠を目指してみてください。

※本サイトにおける医師および各専門家による情報提供は、診断行為や治療に代わるものではなく、正確性や有効性を保証するものでもありません。また、医学の進歩により、常に最新の情報とは限りません。個別の症状について診断・治療を求める場合は、医師より適切な診断と治療を受けてください。

<プロフィール>
中村真樹
青山・表参道睡眠ストレスクリニック院長。日本睡眠学会専門医。東北大学医学部卒、東北大学大学院修了(医学博士)、東北大学病院精神科で助教、外来医長を務める。2008年、睡眠総合ケアクリニック代々木に入職。2012年から同病院の院長を務める。2017年6月青山・表参道睡眠ストレスクリニックを開院し、院長に就任。
青山・表参道 睡眠ストレスクリニック

木村好珠
精神科医、産業医、健康スポーツ医。精神科医として常勤し、都内企業の産業医も務めている。また、東京パラリンピック ブラインドサッカー日本代表、北海道コンサドーレ札幌アカデミーのメンタルアドバイザーとしても活躍中。
【SNS】Twitter:@konomikimura

画像:READY

【画像・参考】
※1 Sleep Health 1(1), 40-43, 2015
※2 A prospective study of sleep duration and pneumonia risk in women:Sleep. 2012 Jan 1;35(1):97-101
※3 Relationship between sleep and muscle strength among Chinese university students: a cross-sectional study. Musculoskelet Neuronal Interact 2017; 17(4):327-333
※studio-sonic/PIXTA(ピクスタ)
※Flamingo Images・WiP-Studio/Shutterstock

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