“7時間睡眠”が良いって本当…!? 医師2人が教える「睡眠不足&寝すぎ」のデメリット

睡眠をしっかりとれていますか? 不規則な生活で睡眠不足になりやすい、つい寝過ぎてしまうという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、現役医師である中村真樹先生と木村好珠先生の2人に、睡眠不足や、寝過ぎてしまうことでの健康面のリスクについて話を伺いました。

睡眠に悩んでいる方に必見の内容となっています。

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睡眠不足がもたらすリスクとは?

画像:aslysun/Shutterstock

(1)睡眠をとると免疫力維持に役立つ

睡眠をとると免疫力の維持に役立つとよく耳にします。中村先生によると、「傷ついた細胞を修復し病気の回復を促すことが、睡眠の役割の1つだと一般的にいわれています」と説明されています。

また、「免疫に関わる細胞は、睡眠中に増加するという研究結果(※1)もあり、睡眠は免疫力維持に重要だといえるのではないかと考えます」とのこと。

したがって、「規則正しく、十分な睡眠時間をとることが重要」だといいます。

睡眠時間については、「成人でも7~8時間の睡眠をとることをおすすめします」とされ、「例えば23時〜0時に就寝するならば、7時に起床するなど、可能な限り平日も休日も同じリズムで7時間前後の睡眠をとることが望ましいでしょう」とのことでした。

(2)睡眠不足だと、インフルエンザにかかりやすい?

中村先生は、「睡眠不足だと、風邪を引きやすくなる場合もあると思います」とも話します。

理由として「インフルエンザワクチン接種後の抗体産生量を比較した研究では、睡眠時間4時間の人たちは8時間睡眠の人たちに比べて産生された抗体量が半分以下になったという結果(※2)が出ています」と語り、また、「風邪をこじらせて肺炎になるリスクに関して、睡眠時間が5時間未満だと8時間に比べて1.4倍になるという報告(※3)があるように、寝不足により免疫力が低下し、感染症にかかるリスクが上がると考えられるでしょう」と説明。

さらに、「睡眠不足は免疫力を低下させる恐れがある一方、不規則な生活も免疫力の低下を起こすことが報告されています(※4)」と指摘します。

そのため「免疫力維持のためには、規則正しく、十分な睡眠時間をとることをおすすめします」と中村先生は語ります。

生活リズムを整えて規則正しい生活を心がけることが免疫力の維持にも繋がるのですね。

寝すぎの原因やデメリットについて解説

画像:Pixel-Shot/Shutterstock

(3)寝すぎてしまうことでカラダへの影響は?

寝すぎてしまった時、疲れを感じたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

木村先生によれば、「寝すぎたとしても、起きる時間が一定でいつもより疲れている分早く寝たというのであれば、あまり問題はないと思います」とのこと。

しかし、「起きる時間がバラバラになってしまっている場合には、自律神経の乱れの原因になる恐れがあります」と指摘します。

「自律神経の乱れはカラダのみならずメンタルの不調にもつながると考えられますし、睡眠状況を悪化させる原因になる可能性もあるでしょう。自律神経や睡眠のリズムの崩れは、免疫力にも影響を及ぼすと思われるので、気をつけたいところですね」とお話しいただきました。

最近寝過ぎているかも……と心当たりのある方は、まずはご自身のカラダに不調がないか、日々の生活を振り返ってみるといいかもしれませんね。

(4)寝すぎの原因とは?

寝すぎの原因について木村先生は、「ストレスも影響していることもあるでしょう」といいます。また、「単純にカラダが疲れているということもあるでしょうし、そもそも睡眠の質が悪く、眠れているようでしっかりと睡眠が取れていない可能性も考えられます」と説明します。

特徴としては、「睡眠時無呼吸症候群の人や夜中にいびきをかく人、途中で何回も起きてしまう人、なんとなく寝た感じがしない人など」とのこと。

これらに当てはまる方は、「一度睡眠の質を見直してみるのをおすすします」とお話しいただきました。

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いかがでしたか? 今回は、中村先生と木村先生に睡眠不足や、寝過ぎてしまうことでの健康面のリスクについてお聞きしました。

睡眠不足だと感じている方、間違った習慣をしているという方は、この記事を参考にしてぜひ試してみてください。

<プロフィール>
中村真樹
青山・表参道睡眠ストレスクリニック院長。日本睡眠学会専門医。東北大学医学部卒、東北大学大学院修了(医学博士)、東北大学病院精神科で助教、外来医長を務める。2008年、睡眠総合ケアクリニック代々木に入職。2012年から同病院の院長を務める。2017年6月青山・表参道睡眠ストレスクリニックを開院し、院長に就任。
青山・表参道 睡眠ストレスクリニック

<プロフィール>
木村好珠
精神科医、産業医、健康スポーツ医。精神科医として常勤し、都内企業の産業医も務めている。また、東京パラリンピック ブラインドサッカー日本代表、北海道コンサドーレ札幌アカデミーのメンタルアドバイザーとしても活躍中。
【SNS】Twitter:@konomikimura

【画像・参考】
※1 Christoph Scheiermann, Yuya Kunisaki, Paul S. Frenette. Circadian control of the immune system. Nature Reviews Immunology. 08 February 2013. 13, pages190-198.
※2 Karine Spiegel, John F Sheridan, Eve VanCauter. Effect of sleep deprivation on response to immunization. JAMA. 25 September 2002. 288(12), 1471-2.
※3 Sanjay R Patel, Atul Malhotra, Xiang Gao, Frank B Hu, Mark I Neuman, Wafaie W Fawzi. A prospective study of sleep duration and pneumonia risk in women. Sleep. 1 January 2012.Volume 35, Issue 1, Pages 97-101.
※4 Marc Cuesta, Philippe Boudreau, Geneviève Dubeau-Laramée, Nicolas Cermakian and Diane B. Boivin. Simulated Night Shift Disrupts Circadian Rhythms of Immune Functions in Humans. J Immunol. 15 March 2016. 196 (6), 2466-2475.
※aijiro・aslysun・Pixel-Shot/Shutterstock

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